『魔王軍はホワイト企業』働きたいのはこっち！？魔王軍のゆるふわ職場ライフとは？どこで読める？

魔王軍の日常はホワイトすぎる！？

「魔王軍はホワイト企業」イメージイラスト。

『魔王軍はホワイト企業』は、Webメディア「ロケットニュース24」で2019年より連載されているスガラジカル氏による4コマ漫画を単行本化した作品です。
本作の最大の魅力は、タイトル通り「ホワイト企業」すぎる魔王軍の日常をユーモラスに描いている点にあります。

主人公的存在である「魔王」は、なんと週休二日制・残業なし・充実した福利厚生を実現し、部下の失敗にも寛容という理想の上司。魔王城には託児所まで完備されており、部下のライフワークバランスを徹底的に配慮しています。
そして彼の率いる魔王軍は、人類を滅ぼすような活動には消極的で、むしろ領内の治安維持や防衛任務に力を入れています。そのため、魔王軍に支配された地域では住民の生活が安定し、生産性が向上したとの報告もあるほどです。

対照的なブラック勇者パーティーの実態

「魔王軍はホワイト企業」勇者ルエルパーティーイメージイラスト。

そんな理想的な魔王軍と対照的に描かれているのが、勇者「ルエル」のパーティーです。

ルエルは勇者協会に所属し、数いる勇者の一人という扱いですが、次第にそのパワハラ体質が明らかになります。仲間が負傷しても無理をさせ、「人類の未来のため」と強行軍を押し進める姿勢は、ブラック企業の上司そのもの。
そのため仲間たちは疲弊し、転職を検討する者や脱退する者もいます。かつての仲間が魔王軍に転職し、敵として登場する展開も本作ならではのユーモアです。

登場キャラクター紹介

魔王軍

• 魔王：謎多き存在ながら、極めて理知的かつ思いやりに満ちたリーダー。人間も雇用し、異種族共存の体制を築いています。

• フェザー：魔王の右腕で悪魔軍団を率いる真面目な女性魔族。真面目で勤勉な性格が災いして有給消化率が低く、魔王から心配されるほど。

• ソリド：竜兵軍団のリーダーで、寡黙なコミュ障。一人での作戦行動が得意で、部下へのマネジメントは丸投げ気味。

• ドクロ男爵：不死軍団の長で、四天王の中では最弱と見なされがちだが、部下からの人望は厚い。

勇者パーティー

• ルエル：外面は良いが、内面はパワハラ体質の問題児。人類のためを言い訳に、仲間の疲弊を無視して突き進む姿が描かれます。またその性格に由来してか呪い装備の精神支配をねじ伏せる圧倒的メンタルの持ち主です。

• リリア／マリィ：ルエルのパーティーメンバーで、それぞれヒーラーと魔術師。彼の言動に日々ストレスを感じ、転職を真剣に検討中。

• ブレイヴ：かつての戦士。ルエルのやり方に疑問を感じて脱退。

• リン：新加入の武闘家。装備費が安上がりという理由で選ばれるなど、ブラック体質が露骨に現れています。