家族を喰らう怨霊との闘い――ホラー漫画『サユリ』を徹底レビュー|おばあちゃんの存在感とどこで読めるかも紹介!
家族を喰らう怨霊との闘い――ホラー漫画『サユリ』を徹底レビュー|おばあちゃんの存在感とどこで読めるかも紹介!
家族ホラーの真骨頂『サユリ』とは?
押切蓮介氏によるホラー漫画『サユリ』は、2010年から2011年に『コミックバーズ』(幻冬舎コミックス)で連載された全2巻の作品です。
家を舞台にした心理的かつ理不尽な恐怖と、家族の絆をテーマにした物語は、2024年には実写映画化されるなど再注目されています。
特に、本作では「おばあちゃん」の存在が物語後半のカギを握っており、ただのホラーにとどまらない“人間ドラマ”としても秀逸です。
今回は『サユリ』のあらすじ、登場人物の魅力、見どころを紹介しつつ、「どこで読める?」という読者の疑問にもお答えしていきます。
あらすじ:新居の夢が悪夢に変わる瞬間
![]() |
「サユリ」イメージ画像1。 |
本作の舞台は、神木家という三世代7人の大家族が引っ越してきた一戸建て住宅。築40年の中古住宅ながら、丘の上の立地と見晴らしに惹かれて購入したものでした。
しかし、引っ越しからわずか数日で父が心筋梗塞で急死。その後も祖父は倒れた後に亡くなり、姉は精神崩壊、弟は蒸発、母は自殺といった不幸が相次ぎます。
ただならぬ事態に気づいた同級生の奈緒が訪れるも、家に巣食う怨霊の力に圧倒されるばかり。
気づけば神木家に残されたのは、主人公・則雄と「おばあちゃん」だけ。怨霊の正体とその目的とは一体……?
後半の主役は“おばあちゃん”だった!?
序盤は怨霊に為す術もなく蹂躙されるばかりだった神木家。しかし、後半で事態を大きく動かすのが、認知症を患っていたおばあちゃんの覚醒です。
彼女は、かつての厳格な姿を取り戻し、則雄に規則正しい生活と精神の鍛錬を促します。ホラー漫画でここまで“おばあちゃん”が頼もしく描かれるのは異例であり、読者の間でも「まさかおばあちゃんが最強だったとは…」と話題になりました。
・怨霊の存在を察知し、独自に調査
・孫を鍛えつつ、一人で敵地に乗り込む
・怨霊の弱点を突き、窮地に陥っていた則雄を救出
と、まさに“最恐の祖母”の名をほしいままにします。
ホラーとしての魅力と作品のメッセージ性
![]() |
「サユリ」イメージ画像2。 |
◉ 前半:理不尽な恐怖で読者を引き込む
父の突然死に始まり、家族が次々と崩壊していく展開は、読んでいて息もつかせぬ恐怖。
怨霊が姿を見せずに影や空気感、テレビ画面などを通じて不穏さを演出する描写は、押切蓮介氏ならではの巧みな演出です。
◉ 後半:対抗・調査・決着へと進む
怨霊の正体を探りつつ、則雄とおばあちゃんが少しずつ反撃していく展開は、ただの恐怖では終わらない“人間の強さ”も感じさせます。
そして本作の核心にあるのは「家族」というテーマ。怨霊もまた家族に飢えていた存在であり、則雄がそれを受け止めるラストは、哀しみと救いを同時に感じさせる余韻深いものです。
『サユリ』はどこで読める?
◉ イーブックジャパンで読む
大手電子書籍サイト【イーブックジャパン】では、『サユリ』全2巻を配信中。
無料試し読みも可能な場合があり、気軽に作品の雰囲気を味わうことができます。
◉ ブックライブでも配信中!
【ブックライブ】でも『サユリ』を配信中。
ホラー作品の特集や割引キャンペーン対象になることもあるため、定期的なチェックがおすすめです。
まとめ:『サユリ』は“家族ホラー”の傑作!おばあちゃんの勇姿も見逃せない
押切蓮介によるホラー漫画『サユリ』は、理不尽な恐怖に直面した家族の崩壊と再生、そして“おばあちゃん”の圧倒的な存在感が印象的な一作です。
短めの全2巻でテンポよく読める反面、内容は濃密で、読み終えた後にも不気味な余韻が残る構成になっています。
「怖いだけのホラーでは物足りない」「感情やテーマをしっかり描いたホラーが読みたい」という方には、ぜひ一読をおすすめします。
そして、『サユリ』はイーブックジャパンやブックライブなどで今すぐ読むことが可能です。あなたも、この恐怖の家族劇に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?
コメント
0 件のコメント :
コメントを投稿
注: コメントを投稿できるのは、このブログのメンバーだけです。